原因不明の血尿は突然急に訪れる

尿検査で尿潜血が陽性とされた場合には、主に腎尿路疾患は2.3%、さらにその中から尿路悪性腫瘍の割合はおよそ0.5%となっています。

つまりは、実は尿潜血が認められた場合でも顕微鏡での検査は原因が特定できないことが多いんですね。
その殆どが、腎臓からの出血が混ざってしまったものと考えられているのですが、こちらの場合は糸球体の膜が薄くなってしまうことで血液が尿に混じってしまう、ということで非薄基底膜症候群という疾患があってこちらはおよそ人口の1%程度しか認められていません。

原因不明、というと何だ可怖いことのように思えるかもしれませんがたとえば肉眼で確認できる尿の血の混じりで原因が分からない、という場合の殆どが激しい運動の後での褐色の尿が出てしまうことです。

茶褐色の血尿というものもあるにはあるのですが、この場合実はこれは血が混ざっているのではなくミオグロビン尿と呼ばれる、筋肉が激しい運動によって崩壊したことで筋肉の中のミオグロビンが血中に溶け込み、最終的に尿に混じって排出されるものであることが多いので、病気などではないので放っておいても大丈夫なことも多いんですね。

ナットクラッカー症候群は自然治療で放っておく

もうひとつ、肉眼での確認ができる尿に血が混じってしまうサインが示すものにナットクラッカー症候群というものがあります。
この疾患は、左腎静脈が腹部大動脈、上腸間膜動脈の間に挟まれてしまい、腎臓の静脈が亢進されて出血を起こす症状を示すんです。
こちらも、実はそれほど重篤な症状ではなく自然と時間経過によって側副血行路と云って、別の血液の通り道が体の中で発達するので放っておけば自然治療してしまうことがほとんどなのです。

血が尿に混ざってしまう、というとかなり恐ろしいことのように思えるかもしれませんが、癌のような腫瘍が原因でできる場合はまず目で見ても分かりません。

目に見てわかる血液が混じった尿の殆どが痛みがなければ自然治癒するものばかりなんです。
結石や感染症の場合は痛みを伴いますので泌尿器科で治療をお勧めします。